アミスタッド国立・国際公園(1)

 

 アミスタッドとは友情という意味で、その名の通り、パナマコスタリカで二分されている国際公園で世界自然遺産にも指定されています。パナマの中央を走っているタマランカ山脈に接している一番奥地の高い地域に公園があります。車道は公園の入り口に位置しているグアダルーペの町で終点になっています。気候が温和で、辺り一面、庭から庭へ熱帯の花が咲き乱れ、花の町ともいわれています。その町から、パナマで一番美しいと言われるロス・ケッツァレス・トレイルが熱帯雲霧林帯を通って、ボケテへ向かっています。なぜ、パナマ一美しいトレイルかというのは、世界一美しいと言われるケツァールがどこの国よりもよく見られるスポットだからです。世界からバーダーがこの鳥を目指してやってきます。ケツァールは多様な色のコントラストもそうですが、光線の差し込む角度で色が緑が青に、黄色が金色に、その他の色も様々に変化します。あまりの神々しさに息が止まるほどです。その鳥が一本の木に一度に8羽も見られたのがケッツァレス・トレイルです。公園の入り口のレンジャーステーションからも三つのトレイルが熱帯雲霧林の中をめぐっています。公園の中のトレイルにも私たちを待っているかのようにじっと止まっていて、間近に目の表情まで見ることができます。バーダーたちはケツァールに集中しているので、他の鳥はあまり気にかけていませんが、他にたくさんの特徴あるきれいな鳥も見つけることができます。

 また、公園内には、テリベ、ブリブリ、グァイミーの三部族の先住民族が住んでいます。

 

 

f:id:shuasai1207:20191218152809j:plainケッツァレストレイル

青、緑、赤、白、黒、黄色の色のコントラストがはっきりしていますが、何といっても光によって色が輝き、また変化することです。絵ではその色を表現することはできません。体長1メートルほどもあり、飛ぶ姿は、長い尾が波打ち、光によって輝くので、その神々しさにうっとりします。パナマ西部が生息の南限で、標高の高い熱帯雲霧林の端や開かれた場所によく見られ、そこに巣を作ります。

 

f:id:shuasai1207:20191218153601j:plainロッジ山荘

この鳥の生息地もパナマ西部が南限で、標高の高いところに棲んでいます。カンムリと腹は青で、特徴は喉が金色がかったオレンジで真ん中が真っ赤です。胸のあたりが青で真ん中が紫色です。いろいろな色が絡み合い、光が当たると、輝きで目をくらませるほどです。

 

f:id:shuasai1207:20191218153909j:plainケッツァレス・ロッジ

スラっとして細長く、尾が長い鳥です。特徴はカンムリの毛がふさふさと伸びて三角状になっています。首やのど、腹はオリーブ色の黄色で、背と胸は青です。標高の高いところで、開かれた場所の木の上に、よく止まっています。大きく、魅惑的な鳥で、すぐ見分けることができます。パナマ西部の高地でしか見ることができません。