コイバ国立公園(1)

 

 アスエロ半島の西側に位置して、陸地から快速船で2時間の所に、太平洋に浮かぶ島、コイバ島があります。パナマで一番大きな島、日本でいうと、佐渡ヶ島ぐらいです。ジャングルで覆われ、ほとんど人によって荒らされていない自然が守られた未踏の島です。なぜなら、ここに刑務所があり、普通の人は寄り付かないからです。そのため、固有種が多く、ユネスコから自然世界遺産にも選ばれています。特徴的なのは、公園は80%が海であり、東太平洋で世界2番目の広さのサンゴ礁を持っています。何といっても観光客を引き付けるのは、海にせり出したジャングルの上を飛び交っている、パナマ最後ともいわれるコンゴウインコの群れが生息していることです。それと、ザトウクジラやイルカ、シャチなどが常に沖に現れ、17種類のワニ、ウミガメ、トカゲを見ることができる、また、通のダイバーにはもってこいの場所です。陸に上がると非常に牧歌的で、広い草地のあちらこちらに1メートルのあるようなグリーンイグアナが動かないでじっとしています。ヤシの木の実の周りに、今まで見たこともないような色々な種類、マミジロミツドリなどが見られ、海辺に迫っているジャングルには、ハリオセアオマイコドリが色鮮やかに目の前に現れました。

f:id:shuasai1207:20190831113640j:plainコイバ島

島のあちこちに外敵がいないためか、海辺の草地にじっとたたずんで休んでいました。グリーンイグアナは若い時は体が緑色ですが、成獣になると体中が茶褐色になります。その他、いろいろなトカゲが生息しているとのことです。ガラパゴスに来たような感じになります。

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コンゴウインコな中では赤、黄色、緑、青、黒と一番きれいです。以前は、国中で見ることができましたが、だんだん生息できる森林が減り、今は絶滅に瀕しています。この島だけは人が入らず、森林が残っているので、群れが生息できる営巣場となっています。いつも群れで飛んでいます。

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赤と青と黒のはっきり分かれた三原色なので、すぐ見つけることができそうですが、見ることができればラッキーです。名前の通り、オスが二羽、枝から枝へ飛び移ったり、上がったり下がったりして舞い踊ります。繁殖期にメスを呼ぶ行為です。以下はコイバ島で見られた鳥、動物です。

ハゲノドトラフサギ          ミヤマキクタイランチョウ

トラフサギ              ハリオセアオマイコドリ

カツオドリ              イエミソサザイ

アメリカグンカンドリ         カオジロブユムシクイ

カッショクペリカン          キタミズツグミ

ウィルソンチドリ           ミドリメジロタイランチョウ

アシボソハイタカ           マミジロミツドリ

ハイイロノスリ            シコンヒワ

ハイイロシャコバト          キマユヒメウソ

セアカウズラバト           コンゴウインコ

クビワヤマセミ            グリーンイグアナ