アルトス・カンパーニャ国立公園

 

 パナマ市からインターアメリカハイウェイを西(コスタリカ方面)へ車で1時間半行って、北(大西洋側)に向かう脇道に入ります。そこから岩が砕かれて散らばったようなでこぼこ道をしばらく行くと、国立公園の入り口があります。そこから見上げる岩壁の景観は目を見張らせます。そこから車を降り、徒歩で険しい岩道を登って高台に到着すると、大西洋側のジャングルと太平洋側の低い山々が、一望に見渡せます。大西洋側の斜面を降りると、ジャングルが広がり、太平洋沿岸はマングローブが生い茂り、この地域特有のカンムリハエトリやズアオミドリフウキンチョウ、マングローブに生息するシロトキ、キイロアメリカムシクイなどが見られます。特に有名なのは、世界でもここしか見られないというゴールデン・フロッグ(金色蛙)が生息しているということです。日本から昆虫博士グループがそれを探しにやってきたほどです。

近くに、何百万年前、火山が爆発して噴火口ができ、その中にできた町、エルバジェがあります。標高千メートル以上なので涼しく、別荘の保養地で有名で、そこにゴールデン・フロッグが飼育されています。また、パナマ中のランを集めて栽培、繁殖し、世界に発信しているラン園もあります。

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マングローブに主に生息していて、体は黄色ですが、頭は赤く、胸や腹にかけて赤い筋があるのが特徴です。同じ種がパナマ市街地にもいますが、これは全体が鮮やかな黄色です。体は小さく、スズメほどで、パナマ市内では時々、道路に下りてきて遊んでいます。

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全身が明るい緑で、下部と額が黄色で、冠と首の青が特徴です。際立った色はありませんが、全体が非常に明るい色でかわいいです。ふだん、木の上に止まっていて、鳴き声も柔らかいので、見つけることが難しい鳥です。

 

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背は青と緑がまじりあい、目の上やわき腹は黄色と色分けがなされています。他の鳥と一番区別ができるのは、背中からのど、腹にかけて黒い、はっきりしたスポットが一面にあることです。これが鱗のようになっているので、この名がついています。高い山のふもとの森林に生息していますが、森林がなくなることにより、数が減ってきています。

この地域に見られた鳥は以下の通りです。

カピラ地域               サンタクララ地域

ハリオセアオマイコドリ         ズアオミドリフウキンチョウ  

イエミソサザイ             チャガシラフウキンチョウ

セアカマユミソサザイ          ウロコフウキンチョウ

キボウシスミレフウキンチョウ      ハジロフウキンチョウ

キマユヒメウソ             ゴイサギ

ハグロムクドリモドキ          シロトキ

ハチクイモドキ             アメリカオオハシシギ

キバラカラカラ             ヒメハマシギ

ハイイロシャコバト           アシボソハイタカ

リスカッコウ              ハマダラヒラハシハエトリ

ルリノドハチドリ            キイロアメリカムシクイ

ケンバシオニキバシリ          ズグロミツドリ

キバラヒタキモドキ           シコンヒワ

キバラオオタイランチョウ