■
ソベラニア国立公園（１）
この公園はパナマ運河に沿って東側にある細長い地域です。パナマ市街から、車で25分足らずの所にあります。運河の水を守るためには、熱帯雨林がなくてはなりません。そのため大切に保護されており、動植物が数多く生息しています。バードウォッチャーが常に目指すのが、この中にあるパイプラインロードです。このロードは20年前の調査で、一日で見られる鳥の数の20年間連続世界記録を持っています。特にキヌバネドリ類やオオハシ類、キツツキ類、アリドリ類などが多く、その他は数が多すぎて記憶することができません。木の上にはホエザルが耳をつんざくようにほえ、枝の間にはナマケモノが眠っており、水辺のジャングルにはオマキザルが枝から枝へ飛び移っています。
公園内には観測に最適なカノピータワーホテルがあります。丘の上にあるため木の上に生息する生物や鳥と同じ目線で観察できるのが特徴です。観光客やバードウォッチャーにとってはジャングルを一望できる最高の見晴らし台です。ルリカザリドリや夜行性のサルのタマリン、ニショクキムネオオハシの群れは見る人を喜ばせます。
パイプライン
カノーピータワーのメインは目線で見えるルリカザリドリです。鮮やかな深い青色と紫色の腹を持ち、この鳥が来ると、ピュー、ピューという甲高い声が響き渡り、周りを威圧してしまいます。
パイプライン
普通のオオハシに比べてくちばしが小さく、色も鮮やかでないので、オオハシより少し目立ちません。でも、よく見ると腹や背に赤い太い筋が流れ、オレンジの腹をもち、非常にきれいです。運河流域によく見られ、動かないでじっとしており、群れでいることも多いです。
パイプライン
この鳥もこの国立公園では代表的な鳥です。高い木の下の藪の中にエサを探しているので、なかなか見つけることができません。アリドリに特徴的なのは、目の周りの部分が青いことで、非常に珍しく感じます。アリの群れに従っていくので、アリドリともいわれています。下記はこの公園で観察できた鳥、動物です。
ナンベイレンカク キバラメグロハエトリ
コヨシゴイ ルリカザリドリ
アマサギ ズグロハグロドリ
アメリカムラサキバン ミドリモズ
バン メジロヒメモズモドキ
ナンベイヒメウ ミドリメジロタイランチョウ
ケアシスズメバト ナツフウキンチョウ
スミレガシラハチドリ オリーブチャツグミ
スミレセンニョハチドリ ルリミツドリ
クビワオグロキヌバネドリ ハシブトスミレフウキンチョウ
オグロキヌバネドリ サザナミフウキンチョウ
アオハシキヌバネドリ ノドジロフウキンチョウ
サンショクキムネオオハシ ソライロフウキンチョウ
ニショクキムネオオハシ コシアカフウキンチョウ
ムナフチュウハシ セアカフウキンチョウ
ヒメテンニョゲラ ハジロフウキンチョウ
アカユミハシオニキバシリ モンツキクロフウキンチョウ
ホオジロカマドドリ キンクロフウキンチョウ
ハイイロアリモズ クロフウキンチョウ
ハイイロヒメアリサザイ カワリヒメウリ
ワキジロヒメアリサザイ キガタムクドリモドキ
ハゲアリドリ ヒゴシツリスドリ
シロボシアリサザイ キゴシツリスドリ
クリセアリドリ テリバネコウウチョウ
ムネアカアリツグミ オリーブタイランチョウ
ハイイロタイランチョウ ホエザル
パナマヒタキモドキ オマキザル
キバラシラギクタイランチョウ タマリン（サル）
オリーブヒタキモドキ ハナジロアライグマ
チャイロタイランチョウ ヒメアリクイ
