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運河周辺とパナマ市郊外にて(3)
アマドールはパナマ運河の河口にかかっているアメリカ橋からパナマ市の南端までの一帯をいいます。これはコースウェイとも呼ばれ、3つの小さな島を道路で結んでいます。この一帯は市街地でありながら、落葉樹が繁茂する珍しいところで、その中に海洋博物館があります。その周りの木の上にはミツヅメナマケモノやグリーンイグアナが眠っています。しかし、それ以上に、ここは鳥の生息地でもあり、ミドリインコやハイイロシャコバト、リスカッコウなどが飛び交い、海辺には褐色ペリカンも群れをなしています。
また、アマドール地域に隣接する市街地は、市の中心部から車で10分のメトロポリタン国立公園があり、車で20分も行けば、ソベラニア国立公園もあるので、その影響もあってか、市街地にもいろいろな鳥が見られ、テンジクネズミやアルマジロなどが小高いアンコンの丘の道をのろのろと横切っています。
アマドールにて
リスカッコウは木から木へと飛び移って、木の葉をゆすぶっています。体長46cmもあって、色が茶色なので動物が木に登っていると錯覚し、驚かされます。よく見ると、羽が長く、色もとりどりできれいで、ゆっくりしているのでじっくり観察することができます。以下はアマドールで見られた鳥や動物の種類です。
クビワカモメ サンショクマイコドリ
カキハシトビ オウゴンアメリカムシクイ
ハイイロシャコバト ミナミコシアカフウキンチョウ
ミドリインコ 褐色ペリカン
リスカッコウ ハイイロタイランチョウ
クビワヤマセミ キバラヒタキモドキ
シロビタイシマセゲラ ミツヅメナマケモノ
ホエザル(ガンボアで) グリーンイグアナ
パナマ市街にて
ナツフウキンチョウは近くでは見られませんが、高い木の上にとまっているのが観察されます。この鳥は全身が赤一色なのでひときわ目立ち、他の鳥たちが群がっていても、またどんなに遠くても、目にすることができ、とても印象に残っています。以下はパナマ市街で見られた鳥や動物です。
ムラサキバト キバラオオタイランチョウ
パナマヒメエメラルドハチドリ ブチタイランチョウ
クビワヤマセミ キバラタイランチョウ
ハシナガタイランチョウ ヤシフウキンチョウ
サンショクマイコドリ キゴシツリスドリ
ルリミツドリ テンジクネズミ
キンノジコ アルマジロ
ガンボアにて
世界で一番美しい蝶と言われているのがブルーモルホです。写真や絵ではその美しさを現すことはできません。太陽の光線で羽の色が青や白、紫と変化し、すべて光輝いて見えるので、目に飛び込んできます。ガンボアへ車で行く途中、突然、ブルーモルホが飛び出してくると、観光客はその幸運に満面の笑みを浮かべ、その日一日、幸せな気分を味わいます。